【連立方程式】 分母の数が大きい場合の計算
中学生からの質問(数学)
連立方程式の文章題を解くときに,分数がたくさん出てきます。分母が大きい分数の計算が苦手なのですが,何かコツはありますか。
分母の最小公倍数を見つけ,両辺にかけます。
見つからない場合は,分母の数を全部両辺にかけてもよいです。
- ● 分母の最小公倍数を見つけ、両辺にかけます。
- [例]
+ =16
最小公倍数の見つけ方 … 150,150×2=300,150×3=450,…というように大きい方の数の倍数を計算し,小さい方の数 60 でわり切れるか確認していきます。
60 と 150 の最小公倍数は 300 なので,両辺に 300 をかけます。
( + )×300=16×300
×300 + ×300=16×300 より,5x + 2y=4800 - ● 最小公倍数を見つけられない場合は,分母の数を全部両辺にかけてもよいです。
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( + )×60×150=16×60×150
×60×150 + ×60×150=16×60×150 より, 150x + 60y=144000 - ● できるだけ小さな整数で計算していく方がラクでミスも防げます。
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[例]
x + y=5000
両辺に 100 をかけて整数に直し,連立方程式を解いていってもかまいません。
(x + y)×100=5000×100 より,80x + 70y=500000
また,元の式の左辺をみるとどちらの項も 10 で分子・分母を約分できて,少し式が簡単になるのがわかります。よって両辺に10をかければよいのです。
(x + y)×10=5000×10 より,8x + 7y=50000