【近世(安土桃山時代〜江戸時代)】 南蛮貿易と朱印船貿易の違い
中学生からの質問(社会)
南蛮貿易と朱印船貿易の違いを教えてください。
取引をした相手に注目しましょう。
■南蛮(なんばん)貿易
16世紀半ば以降,来日したポルトガル人やスペイン人との間で行われた貿易。長崎や平戸(長崎県)を中心に貿易が行われました。
鉄砲,火薬,時計,ガラス,中国産の生糸・絹織物などが輸入され,日本からはおもに銀が輸出されました。
■朱印船貿易
江戸幕府から与えられた朱印状を持った西国の大名や京都・堺(大阪府)・長崎などの商人が,東南アジアなどへ船を出して行った貿易。
中国産の生糸や絹織物,武具用の鮫(さめ)皮や鹿(しか)皮,砂糖などが輸入され,日本からはおもに銀や硫黄,銅,刀などが輸出されました。
日本から渡った人々による,日本人町が東南アジア各地にできました。
両方の貿易は,鎖国体制がとられる中で終了しました。
1635年 日本人の海外渡航・帰国の禁止⇒朱印船貿易の終了
1639年 ポルトガル船の来航禁止⇒南蛮貿易の終了