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高校入試を受ける志望校はどう決める?
後悔しない選び方と具体的手順

高校入試の志望校について、「偏差値だけで学校を選んでよいのか」「子どもと親で希望が違う」と悩むことは、どのご家庭でもよくあるものです。情報は多くても、「何を基準に決めればよいか」と迷うことも少なくありません。
志望校選びは、偏差値だけでなく校風や通学時間、卒業後の進路など、多くの要素が関わります。この記事では、志望校の決め方を「3つの視点」と「5つのステップ」で整理するほか、併願校の考え方や保護者のかたの関わり方を解説します。「進研ゼミ中学講座」の受講者ならだれでも無料で利用できる進路相談についてもふれるので、志望校選びの参考にしてください。
<目次>
「3つの視点」を軸にして考える高校受験の志望校選びのコツ
高校受験の志望校を検討するときは、「通いたい学校」「合格できる学校」「家庭の考え方と合う学校」という3つの視点を意識しておくと整理しやすくなります。この3つの視点を軸に、どのように検討すればよいかを解説します。
<「3つの視点」を軸にして考える高校受験の志望校選びのコツ>
- 「通いたい学校」と「合格できる学校」のバランスを見る
- 「通いたい学校」を知るために、進路を逆算する
- 家庭の教育方針と校風の相性を検討する
「通いたい学校」と「合格できる学校」のバランスを見る
本人が魅力を感じる「通いたい学校」を軸にしつつ、現在の学力で合格の可能性が高い「合格できる学校」とのバランスを考慮して候補を絞りましょう。
高校受験で第一志望に憧れを持つことは学習意欲を高めるきっかけになりますが、学力とかけ離れすぎた学校だけを目標にすると、本番で厳しい結果になったときの落ち込みも大きくなります。一方、安全圏の学校に進学すると、入学後に「もう少し上を目指せたのでは」と感じてモチベーションが続かなくなることもあります。
まずは「挑戦校」「実力相応校」「安全校」の3つを意識してピックアップしてください。そのうえで、偏差値や合格判定に加えて、合格者の内申点の目安や試験傾向もふまえて志望校を選ぶことが大切です。
「通いたい学校」を知るために、進路を逆算する
高校はゴールではなく、その先の進路につながる通過点です。大学進学を考える場合は、進学実績に加えて指定校推薦や総合型選抜の枠も確認するとよいでしょう。専門学科・コースがある高校では、特定の進路を目指しやすくなります。
「この高校でどんな3年間を過ごしたいか」「卒業後にどんな選択肢を持っていたいか」をお子さまと話し合い、将来像と学校選びを結びつけると、志望理由が明確になります。
家庭の教育方針と校風の相性を検討する
高校によって、学習スタイルや校則、部活動の力の入れ方は大きく異なります。公立は地域に根ざした教育、私立は独自のカリキュラムやサポートが充実している傾向にあります。学費や通学時間、家庭の方針をふまえて「わが家に合った学校像」を言語化してみましょう。
学校説明会や文化祭、体験入学に足を運び、在校生の様子や先生方の対応を直接確かめると、パンフレットだけではわからない「空気感」がつかめ、入学後のイメージが具体的になります。
志望校はいつまでに決めるべき?志望校決定への「5ステップ」
高校受験の志望校は、段階を踏みながら絞り込むと納得感の高い選択につながります。ここでは、志望校決定への5つのステップを見ていきましょう。
| ステップ | やるべきこと | 目安時期(中3進級後) |
|---|---|---|
| 1 | やりたいことを棚卸しする | 4月〜7月(遅くとも夏休み前まで) |
| 2 | 情報収集し、学校見学する | 6月〜8月 |
| 3 | 学力を客観的に分析する | 9月〜11月 |
| 4 | 併願校を組み合わせる | 10月〜11月(三者面談までに) |
| 5 | 最終決定は本人に委ねる | 11月〜12月上旬 |
ステップ1:やりたいことを棚卸しする
最初のステップは、「どんな高校生活を送りたいか」をお子さま自身が言葉にすることです。部活動、得意科目、興味のある分野、将来の夢などを紙に書き出し、優先順位をつけてみましょう。
保護者のかたは一方的に意見を伝えるのではなく、「どう思っている?」と問いかけながらいっしょに整理することが大切です。「この学校で何をしたいか」という視点が、志望校選びの軸になります。学校見学が本格化する中学3年の夏休みまでに、ご家庭で話し合うのがおすすめです。
ステップ2:情報収集し、学校見学する
公式サイトやパンフレット、進路説明会で教育方針やコース、部活動、進学実績を確認し、気になる学校にはできるだけ足を運びましょう。説明会では在校生や先生との質疑応答もあり、生徒の表情や雰囲気はその学校のカラーを知るヒントになります。中学3年生の夏休みには多くの高校で学校見学が行われるので、情報収集にぴったりです。
通学時間や乗り換えの有無、朝の混雑状況も含め、現実的に通い続けられるかを確認してください。
ステップ3:学力を客観的に分析する
候補がいくつか見えてきたら、内申点や模試の結果をもとに現在の学力を把握します。これまでの合格者の目安データと比較し、「今どの位置にいるか」「本番までにどれくらい伸ばす必要があるか」を確認しましょう。
中学3年生の9月〜11月の模試結果で判定が思わしくなくても、早めに現状を知れば学習計画を立て直すきっかけになります。「まだ時間があるから、今から何をするかで変えられる」と前向きに捉えられるよう、判定結果や苦手分野などの現状を、保護者のかたもいっしょに受け止めてあげてください。
ステップ4:併願校を組み合わせる
多くの学校では、中学3年生の11月〜12月に三者面談が行われるため、それまでに志望校と併願校を固めておきましょう。公立第一志望でも、私立などの併願校を検討しておくと安心材料になります。併願校は「保険」としてだけでなく、「自分に合う学校の1つ」として前向きに選びたいところです。
入試日程や合格発表日が第一志望とどう重なるか、出願締め切りや入学金の納入期限も確認し、スケジュールを一覧にして整理しておきましょう。
ステップ5:最終決定は本人に委ねる
候補を絞ったら、最後の一歩はお子さま自身が決めることが大切です。保護者のかたが結論を押しつけると、入学後に「親に決められた」と感じてしまう可能性があります。リスクや現実的な選択肢は丁寧に話し合いながら、「この学校に行きたい」という意思決定は本人に委ねましょう。自分で選んだという自覚があると、入学後も前向きに過ごしやすくなります。
なお、「進研ゼミ中学講座」では各都道府県の最新の出題傾向に合わせた受験対策はもちろん、志望校を検討する際の進路情報やカウンセリングサービスも無料で利用可能です。お子さまの成績と希望をふまえたアドバイスを受けられるので、ぜひご活用ください。
志望校を決める際に保護者のかたが意識したい3つのポイント
高校入試の志望校を決めることは、ご家庭にとって大きな決断の1つです。後悔のない選択をするために、保護者のかたが意識したい3つのポイントを具体的に解説します。
<志望校を決める際に保護者のかたが意識したい3つのポイント>
- 親の時代の常識で判断しない
- 偏差値に振り回されない
- 安全圏ばかりをすすめない
保護者の時代の常識で判断しない
入試制度や高校の特色は、保護者のかたが高校生だった頃から大きく変化しています。昔のイメージだけで「この学校はこういうタイプ」と決めつけると、現在の実情とずれることがあります。
近年進学実績が伸びている学校や、定員・コース・入試制度が変わった学校も少なくありません。経験談は参考にしつつ、最終的な判断は最新の情報をもとに行いましょう。
偏差値に振り回されない
模試の判定や偏差値は大切な材料ですが、それだけを基準にすると「偏差値の高い学校に入ること」が目的になり、お子さまに合った学校を見落としがちです。同じ偏差値帯でも校風や授業の進度、部活動の内容が異なり、地域や学校によっては内申点や面接、作文も評価対象となるため、偏差値だけでは測れない要素がたくさんあります。偏差値は「現時点の立ち位置の目安」として、お子さまの性格や希望、教育方針との相性も含めて総合的に判断しましょう。
安全圏ばかりをすすめない
保護者のかたは「安全な選択をさせたい」と考えがちですが、安全圏ばかりすすめると、お子さまが本当に行きたい学校への挑戦をあきらめてしまうことにもなります。現実的なラインを提示しつつ、「リスクがあるからダメ」と否定するのではなく、「挑戦するなら、ここまでがんばろう」と条件付きで支えるスタンスも検討しましょう。
挑戦校の合否にかかわらず、努力した経験はその後の学びに生きるので、安全性と挑戦心のバランスを取りながら、お子さまの気持ちを尊重した話し合いを重ねてください。
本人の考えに沿いながら志望校を選んで、合格を勝ち取ろう!
志望校選びは、偏差値だけでなく校風や卒業後の進路、本人の希望を総合的に考える必要があります。情報収集のほか学校見学や、学力分析、併願校の検討とったプロセスを丁寧に踏めば、親子ともに納得できる選択肢が見えてきます。保護者のかたは最新の入試情報を確認し、お子さまの「こうしたい」という気持ちに耳を傾け、最終的にはお子さま本人が自分の意思で志望校を選べるように支えてあげてください。
「進研ゼミ中学講座」では、各都道府県の最新の高校入試情報を分析して提供し、都道府県別の入試傾向に合わせた問題や進路相談のサポートも受けられます。志望校選びと受験勉強を両輪で進めたいかたは、ぜひ参考にしてください。





























